Incremental Reasoning
Incremental reasoning は、推論を一つの長いまとまりとしてではなく、小さな段階に分けて逐次的に形成するという観点を強調する補助概念です。online reasoning が入力や環境に応じた動的更新を強調するのに対し、incremental reasoning は、最終回答へ向かう過程そのものが段階的に構築されることに重心があります。interleaved reasoning の文脈では、モデルは最初に完全な推論列を準備してから話し始めるのではなく、回答の流れのなかで必要な推論をその都度差し込んでいきます。したがって、ここで重要なのは「推論が途中で挿入されること」だけでなく、「推論が部分的・段階的にしか与えられないこと」です。この意味で incremental reasoning は、interleaved reasoning の時間的構造を説明するための概念として位置づけられます。ただし、これも interleaved thinking のような固有機能名ではなく、現象を記述する一般的な補助概念として使うほうが正確です。